・脊椎(首、背中、腰)の痛み、変形 ・手足のしびれ(末梢神経の障害) ・膝、肩、股など関節の痛み、変形 ・打撲、捻挫、骨折、靭帯損傷などのけが ・腕、手、あしなどの腫瘍 ・関節リウマチ ・骨粗鬆症 などの疾患・外傷が主な対象です。 |
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腰痛の種類・原因には、分離症やすべり症、変形性腰椎症など腰椎に異常があるもの、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの神経痛を生じるもの、骨粗鬆症によるもの、中には感染症による椎間板炎、脊椎炎などさまざまあります。 腰椎分離症は、思春期のスポーツ活動が原因であり、早期に診断し一定期間スポーツを制限する必要があります。 腰椎椎間板ヘルニアは、若年者から成人にいたるまで発症し、坐骨神経痛を伴うのが特徴です。初期には安静、薬物療法を行い、その後は運動療法を行います。これらの保存療法が有効な場合が多いですが、痛みが持続する場合には手術療法を行うこともあります。 腰部脊柱管狭窄症は、歩行時に下肢に痛みがあるのが特徴です。痛みが出てきてもしばらく立ち止まったり、座ったりすると再び歩くことができます。鎮痛剤以外に、この疾患に適応のある薬剤を投与します。 高齢者、特に女性では、長引く腰痛のなかには骨粗鬆症によるものも多く含まれます。 上記のような疾患以外に、不自然な姿勢による作業を行う場合や重量物を持ち上げたりした場合などに生じる腰痛もあります。日常動作に気をつける、ストレッチやウォーキングを行う等の予防が重要です。 診察、レントゲン検査で骨の状況を判断したうえで、運動療法や薬物療法を行います。症状が長引く場合や原因がはっきりしない場合はMRIを行います。 |
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膝の軟骨がすり減り、膝の痛みが生じます。進行すると膝が伸びにくい、曲がりにくい、あるいはO脚やX脚といった変形を生じます。主には加齢とともに軟骨がすり減っていくことが原因ですが、膝周囲の骨折や半月板損傷、激しいスポーツ、重労働なども原因となります。 進行度判断のためレントゲン検査を行います。 痛みに対してヒアルロン酸注射や症状改善のための体操、ストレッチの指導も行います。 |
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五十肩は、中高年(40~50歳)に多く、肩が痛み、腕が上がらなくなるなどの肩関節の障害が出る病気です。肩の痛みと運動に障害があって、特定の原因のないものを五十肩と呼んでいます。肩関節周囲組織の炎症によるもので「肩関節周囲炎」ともいわれています。 原因は、肩周辺の筋肉や腱に年齢的な変化による摩擦や変性が生じることで、そこから痛みや炎症が始まります。 さらに痛みが続き強くなると、肩関節が思うように動かせなくなります。痛みがもっとひどくなると、ますます肩関節が動かしにくい状態になり、こうした悪循環が炎症と病変部を広げて、関節内外に癒着(ゆちゃく)を起こしてしまうこともあります。 腱板断裂などの他の障害である場合もありますので、注意が必要です。 診察、レントゲン検査で、腱板断裂などの疾患を除外します。内服、注射で痛みをコントロールしつつ、リハビリテーションを行います。 |
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骨粗しょう症とは、「骨強度の低下によって骨の脆弱性が亢進し、骨折リスクが増大した疾患」と定義されています。 加齢と密接な関係がある骨の変化ですが、特に閉経期後の女性に多く見られ、男性でも70歳以降には増えてきます。 骨粗しょう症になると、足のつけ根や背骨、手首、腕のつけ根などに骨折が起こりやすくなります。特に足のつけ根や背骨の骨折が原因で、寝たきりになるケースが増えています。 明らかな骨折がなくても背中が曲がってきた、長引く腰痛がある場合には骨粗しょう症が原因かもしれません。 骨密度検査や骨代謝マーカー(血液や尿)で調べることができます。 さまざまな骨粗鬆症の治療薬がありますので、状況に応じた治療薬を選択します。 |
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関節リウマチとは、全身の関節、特に手足の関節が炎症を起こして腫れや痛みが生じ、関節を動かし始める時、特に朝起きた時の手足のこわばり、全身の倦怠感や発熱、しびれ、などの症状が出る病気です。 進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節が変形したり、機能障害を起こしたりします。 薬物療法による症状のコントロールが重要ですが、近年治療薬の進歩により進行を抑えたり、早期治療によって寛解状態(治癒に近い状態)が得られるようになってきています。 |
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腰痛、膝痛など体のさまざまな部位の疼痛に対する物理療法を行います。物理療法には牽引、電気、温熱、手技などがあります。 また症状改善のための体操、ストレッチの指導も行います。 疼痛以外には、外傷や病気による機能障害に対する日常動作訓練なども行います。 |
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